2011/09/19

失われた地に誕生した2つの命

9/2 南萱浜青年団の団員さんの元に女の子の赤ちゃんが誕生しました。
名前は芽生(めい)ちゃん

※ 名前の由来やお顔の写真はみりょんちゃんのBlog


さらに9/16、当Blogなどでも紹介しているリーダーの上野家も赤ちゃんを授かりました。
こちらも女の子。体重は2408g。
名前は倖吏生(さりー)ちゃん。
お姉ちゃんとお兄ちゃんの名前を1文字ずつもらっています。


どちらの赤ちゃんも産まれた翌日に逢いに行ったのですが、よく泣いて元気です(^-^)

ふたりが健やかに、正義感の強い子に育ってくれることを切に願います。
そして、彼女達が大きくなった時、お父さん達がどんなに勇敢で、凄いことを成し遂げてきたのかを話してあげたいと思います。


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(何度も書いてますが、)
南相馬市原町区最南の萱浜・雫地区では原発事故の影響で自衛隊による捜索が2ヶ月近くも遅れ、多くの救えられたであろう命を救えず、見つかるべき御遺体も見つけらずにいました。

家族を失い、水も電気もガソリンもない3月の凍えるような寒さ..
そんな絶望的な状況の中で地元の有志(勇士)たちは人命救助、遺体捜索を行い、
その後も瓦礫撤去や側溝の泥出し、真夏の炎天下の下で草刈りなどを行ってきました。


上野家でも311の津波でふたりのお子さんとご両親を亡くされています。
(お父さんと3歳の息子さんは未だに見つかっていません)

以前、残った家の片付けをしている時に見つけたばかりの子供たちの写真を見せてもらいました。
「ねぇー見て見て ウチの子、世界一可愛いでしょ」
写真の中の8歳になるお姉ちゃんは、震災前に産まれてくる赤ちゃんが女の子だと知って、
妹が出来ることを誰よりも楽しみにしていたそうです。


一昨日に聞いた彼の言葉が、今でも胸に突き刺さってます。
「新しい子が産まれて、みんなも祝福してくれて、すごく嬉しいんだけどさ..
一番喜んでくれるべき人(両親と子供達)がいなくて.. 特に一番楽しみにしてたおねえちゃんがいなくて凄く悲しいんだよね..」

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